車検に通る灯火類
ライト関係の保安基準
ヘッドライトやスモールランプなどの灯火類は、走行する車の存在や状態を周囲のドライバーや歩行者に知らせるためのものです。
ですので安全性に直接関わることもあり、道路運送の保安基準により、色や明るさ、取り付け位置などに非常に厳しい規定があります。
「カスタムするためにヘッドライトを変更してみたけど車検に通らなかった。」なんてことにならないように、もし灯火類を変更された方は、車検前に確認しておきましょう!
ヘッドライト(前照灯)
ヘッドライト(前照灯)には、下記のような規定があります。
・灯光の色は、白色又は淡黄色
・左右で色が違ってはいけない
・色温度は3500~6000K(ケルビン)程度
・左右対称に取り付けられている
・ランプの数はロービームで2灯、ハイビームでは2灯ないし4灯
・ハイビーム時の明るさは、2灯式では1万5000カンデラ以上。4灯式では1万2000カンデラ以上
・最高光度の合計は、22万2000カンデラを超えないこと
・光の向きと角度は、ロービームは40m先のものを確認でき、なおかつ対向車の妨げにならないようにやや左向き
・ハイビームは100m先を確認できること
・レンズの上部の高さが地面から120cm以下で、下部が50cm以上。ライト部の端からボディ側面まで40mm以内に収まっていなければならない
・バルブに着色されているものはだめ
・今流行のHIDでも、白色又は淡黄色で最高光度の合計が22万2000カンデラ以内であれば問題ない
スモールライト(車幅灯)
スモールライト(車幅灯)には、下記のような規定があります。
・灯光の色は、白色又は淡黄色又は橙色である
・すべてが同色であること
・夜間にその前方300mの距離から確認できるもの
ウインカー
ウインカーには、下記のような規定があります。
・灯光の色は橙色である
・レンズ部分の面積が前方後方ともに20cm2以上、サイド部分のレンズは10cm2以上
・電球は15W以上
・前方又は後方から100m離れたところから確認できる
・点灯回数は毎分60~120回でなければならない
・ランプの高さは地面から35cm~210cm以内であり、ボディの1番外側から40cm以内でなければならない
・クリアレンズに変更している場合は、ランプが橙色に着色されている
フォグランプ(霧灯)
フォグランプ(霧灯)には、下記のような規定があります。
・灯光の色は、白色又は淡黄色
・すべてが同色であること
・左右対称
・ヘッドライトの位置よりも下であること
・取り付けることができるフォグランプの数は、フロント2つとリア2つまで
・明るさは1万カンデラで、角度は下向き
・前方のフォグランプは、照明部の上縁の高さが地面から25~80cm
・後方のフォグランプは、尾灯よりも明るく点灯し、照明部の上縁の高さが地面から25~100cm以内で、ブレーキランプよりも10cm以上離れている
・ヘッドライト点灯時に灯火可能で、ヘッドライト消灯時には点灯しない
バックランプ(後退灯)
バックランプ(後退灯)には、下記のような規定があります。
・灯光の色は白色である
・同時に点灯するバックランプの数は2個以下
・バックランプが2個ある場合は、左右対称である
・後方75m離れたところから確認できるもの
ブレーキランプ(制動灯)
ブレーキランプ(制動灯)には、下記のような規定があります。
・灯光の色は赤色である
・電球は15W以上
・レンズ部分の面積は20cm2以上
・100m離れたところから確認できるもの
・ランプの高さは地面から35cm~210cm以内であり、ボディの1番外側から40cm以内でなければならない
・クリアレンズに変更している場合は、ランプが赤色に着色されている
以上のように各灯火類には、厳しい規定があります。
どの灯火類にも言えることですが、レンズ表面にキズやヒビがあり、内部の明かりが外に漏れ出している場合は車検に通りません。
瞬間接着剤などで補修するか、穴があいている場合はレンズごと交換しましょう!
また、レンズが曇っていたり水滴がある場合には、視認性が悪いということでNGになりやすいので注意しましょう!
車検を少しでも安くするためには、複数の車検業者に見積もりをして価格を比較することが大切です!
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