車検費用の内訳と相場
まず車検費用の内訳は下の図のように、車検基本料+法定費用の合計金額で構成されています。
車検費用を安くするために1番利用されている一括見積もりは こちら
目次
車検基本料とは
車検基本料は、いわゆる依頼された業者の儲け分で、基本的に24ヶ月点検整備・検査代・代行手数料なども含まれています。
ただし、別途追加整備が必要になったり、消耗品の交換(各種オイル・タイヤなど)が必要になった場合は、別途追加料金となります。
各社車検費用に違いがあるのは、車検基本料に違いがあるため料金が異なっています。もちろん点検整備をどこまでするか、どのようなパーツ・消耗品を使うかによっても料金は変わってきます。
よくHPなどで費用をチェックすると、「\〇〇円〜」というような記載がされていますが、それは何も交換するパーツや消耗品がなかった場合の価格で、基本的にはその価格よりも上がることが多いということを知っておいた方がよいでしょう。
正しい車検費用が知りたければ、やはりきちんと見積もりをとることが大切です。
法定費用とは
法定費用は、自陪責保険料・重量税・印紙代のことで、法定費用ですからどこで車検を受けても、必ず同額がかかります。
法定費用を諸費用と呼ぶ場合もあります。
法定費用は、自陪責保険料・重量税・印紙代で構成されていますが、金額は車のタイプや車両重量によって以下のように異なります。
軽自動車 | 普通車 | ||||
---|---|---|---|---|---|
車両重量 | - | 〜1,000kg | 1,001〜1,500kg | 1,501〜2,000kg | 2,001〜2,500kg |
車種例 | タント・N-BOX等 | フィット・ノート等 | プリウス・キューブ等 | クラウン・マークX等 | エルグランド・ヴェルファイア等 |
重量税 | 6,600円 | 16,400円 | 24,600円 | 32,800円 | 41,100円 |
自賠責保険料( 24ヶ月) |
25,070円 | 25,830円 | |||
印紙代 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
法定費用合計 | 32,770円 | 43,330円 | 51,530円 | 59,730円 | 68,030円 |
法定費用は法律で定められた費用ですので、どこで車検を受けても同額ですので節約することはできません。
なお、重量税については、エコカーであったり13年経過者の場合は下表のように少し異なります。
エコカーの場合は少し安くなり、13年経過者の場合は逆に少し高くなります。
軽自動車 | 普通車 | ||||
---|---|---|---|---|---|
車両重量 | - | 〜1,000kg | 〜1,000kg | 〜2,000kg | 〜2,500kg |
重量税 エコカー 13年経過車 |
6,600円 5,000円 7,600円 |
16,400円 10,000円 20,000円 |
24.600円 15,000円 30,000円 |
32.800円 20,000円 40,000円 |
41,000円 25,000円 50,000円 |
自賠責保険料とは
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)とは、万が一人身事故を起こした時に被害者を救済する保険のことです。
法律で加入が義務づけられていることから、俗に「強制保険」とも呼ばれます。
自賠責保険料は、毎年1月に見直しが行なわれ、4月1日から新しい保険料が適用されます(必ずしも毎年変わるわけではありません)。
ちなみに2018年度の自賠責保険料は、前年度から据え置きとなりました。
現在の自賠責保険料は、普通車が24ヶ月25,830円、軽自動車が24ヶ月25,070円です。
初回は車の購入時、その後は車検の際にディーラーや車検業者を通して支払います。
自動車重量税とは
自動車重量税は、自動車の重量に応じて納める税金(国税)です。自賠責保険料と同じく、車の購入時および車検時に納めます。
金額は軽自動車がもっとも安く、2年分で6,600円です。普通車は重量によって、16,400円〜32,800円と幅があります(0.5トンごとに 4100円/年)。
ただし「エコカー減税」の制度があるため、対象車は新車購入時のみ、ランクに応じて免税もしくは25〜75%の減税を受けられます(車によっては初回の車検時にも減税が適用されます)。
印紙代(検査手数料)とは
車検の印紙代とは、国および自動車検査独立行政法人に支払う検査手数料のことです。
具体的には、「自動車検査登録印紙」と「自動車審査証紙」を合わせた料金になります。
金額は車の種類によっても異なりますが、1,100〜1,800円の間で収まります。「指定工場(民間車検場)」になっている業者で車検を受ける場合がもっとも安いです(1,100円)。
車検費用の相場
上記の通り、車検費用は車検基本料と法定費用で構成されており、法定費用はどこで車検を受けても変わりませんので、車検基本料が高いか安いかで車検費用が変わってくることがわかります。
車検基本料はどこまできちんと整備をするのかによって、金額が異なります。
例えば、車検を通ればよい程度の最低限の整備内容でよいのであれば最も安くできますが、まだ壊れていないけれど予防的に交換するようなしっかりとした整備内容であればとても高くなります。
これは車検整備を受ける場所の考え方によるものなのですが、ディーラーが最もしっかりとした整備をする代わりに最も高いのが一般的です。
車検を受ける場所別の相場価格を下表でまとめています。
車検費用合計 | |
---|---|
ディーラー車検 | 法定費用 + 40,000円〜100,000円 |
車検専門フランチャイズ車検 | 法定費用 + 25,000円〜80,000円 |
民間整備工場車検 | 法定費用 + 25,000円〜80,000円 |
カー用品店車検 | 法定費用 + 20,000円〜60,000円 |
ガソリンスタンド車検 | 法定費用 + 20,000円〜60,000円 |
ユーザー車検 | 法定費用 + 0円(法定費用のみ) |
車検代行 | 法定費用 + 10,000円〜30,000円 |
※ 表の価格はおおよその目安です。
※ 消耗品(オイルやタイヤなど)や部品交換など追加整備が必要になった場合は、上記価格に加えて別途追加料金が発生します。
軽自動車の車検費用の相場
軽自動車の車検代は、一般的に普通車よりも安く済みます。
上でもご紹介した通り、軽自動車は重量税が安いため、法定費用が30,000円台で済む点が大きいです。
車検基本料は業者によっても違いますが、安いところでは10,000円、高いところでも50,000円以内で済むところが多いので、法定費用と合わせても10万円を超えることはほとんどありません(修理や部品交換などが必要になった場合を除く)。
外車(輸入車)の車検費用の相場
外車は国産車よりランニングコストがかかるといわれますが、車検の場合、自賠責保険料や自動車重量税などは国産車と同じです。
つまり、法定費用の部分は国産車と変わりません。
外車のほうが高くなる可能性があるのは、車検基本料です。業者にもよりますが、国産車より1〜2割高い料金を設定しているところが多くみられます。
それでも、特に修理や部品交換などが必要なければ、10万円台で済むことが多いでしょう。
外車の車検代で特に高額になるのは、部品代です。外車の部品は国産車のものより高く、特に正規ディーラーで純正の新品に交換するとかなりの金額がかかります。
そこで、外車の車検代をなるべく安く済ませるためには、外車の車検を取り扱う整備工場で受けるという方法があります。
整備工場なら、中古やリビルトの部品を使うことで費用を安く抑えられる可能性があるからです。
ただし、外車はなるべくディーラーでこまめにメンテナンスしたほうが大きな故障やトラブルを防げます。
つまり、車検のない年にも定期的に点検を受けることが、結果的に車検代の節約につながるはずです。
車検で修理や部品交換が必要になった場合の費用
車検代として店頭やホームページなどに掲載されているのは、あくまで基本料金のことです。
点検の結果、修理や部品交換などが必要になった場合は、別途料金が発生します。
車検の際に必要になる可能性がある作業と、料金の相場は以下の通りです。
ブレーキパッドの交換 | 10,000〜30,000円 |
---|---|
バッテリーの交換 | 10,000〜30,000円 |
タイミングベルトの交換 | 30,000〜50,000円 |
タイヤの交換 | 40,000〜80,000円 |
ラジエーターの交換 | 50,000〜100,000円 |
スパークプラグの交換 | 5,000〜15,000円 |
バンパーの修理 | 10,000〜50,000円 |
マフラーの修理 | 10,000〜30,000円 |
上記はあくまで目安であり、車種や修理の程度などによって料金は変わってきます。
たとえば、パーツが手に入りにくい車種の部品交換や、大がかりな修理が必要になった場合は、数十万円の費用がかかることもあります。
特に年式の古い車や走行距離の多い車などは、部品交換が必要になるケースが多いため、車検代も高くなる可能性が大です。
そのような車を車検に出す場合は、中古パーツやリビルト品などの安い部品を使ってくれる修理工場(整備工場)を利用することも考えてみましょう。
車検費用の支払い方法(クレジットカードなど)
車検代は安くても50,000円以上かかることが普通ですので、支払い方法は気になるところです。
車検代の支払いは、基本的に以下のようになっています。
- 法定費用のみ現金で前払い
- それ以外の費用は後払い(クレジットカードも使用OK)
なぜ法定費用のみ現金で前払いなのかというと、自賠責保険料や自動車重量税などは本人が支払う必要があり、ディーラーや車検業者が立て替えることはできないからです。
中には、後払いやクレジットカード決済ができるお店もありますが、基本的には現金で先払いが必要と考えておいたほうがいいでしょう。
それ以外の車検基本料や部品交換代などは、作業が終わらないと最終的な料金がわからないことが多いため、後払いが基本です。クレジットカードを使えるお店であれば、もちろんカード決済もできます。
ただし、個人経営の小さな業者ではクレジットカードの取り扱いがない場合も多いため、事前に確認が必要です。
車検代はローンを組める?
経済的な事情でどうしても車検費用の支払いが難しい人や、思った以上に高額な修理代がかかってしまった人などもいると思います。
そのような場合は、クレジットカードの使えるお店であればクレジットの分割払いやリボ払いを利用するのも一つの方法です。
また、業者によっては車検ローンを用意していることもあります。ただし、事前審査があるため必ず利用できるとは限らないことと、金利が高い点に注意が必要です。
業者で取り扱っているローンは信販会社の商品になりますので、年10%以上の金利がかかるものが多くみられます。
低金利のローンを希望するなら、銀行や信用金庫などの自動車ローン(マイカーローン)を利用することも考えてみましょう。
金融機関のマイカーローンは、車の購入費用だけではなく車検代にも使えるものがほとんどですし、金利も1〜5%と、信販会社のローンよりかなり低く設定されています。
車検費用を安く抑えるためには
車検代は、車のランニングコストの中でも比較的大きいものですから、なるべく節約できるに越したことはありません。
ただし、車検は「点検整備の質」も大切ですので、技術と料金のどちらも重視した上で決める必要があります。
たとえばディーラーは、しっかりと丁寧に点検整備をしてもらえますが、費用はほかより高めです。
一方、カー用品店やガソリンスタンドなどは料金が安いものの、店舗によって設備や整備の質がまちまちというデメリットがあります。
そこでもっともおすすめなのは、車検専門業者です。車検を専門に行なう業者だけに、設備や整備のクオリティは高いですし、ほとんどがフランチャイズのため、どの店舗でも同じ水準のサービスを受けられます。
また、相場価格の表でご紹介したように、料金もカー用品店やガソリンスタンドと大きく変わりません。
ちなみに、車検代がもっとも安く済むのはユーザー車検ですが、車の故障やトラブルを見逃してしまうリスクがある点が大きなデメリットです。
また、もし不合格になった場合は結局業者を利用することになる可能性がありますし、再度受け直す手間もかかります。
ですから、特に車にくわしくない方や、年式の古い車・走行距離の多い車などを車検に出す方には、ユーザー車検はあまりおすすめできません。
低料金で高品質な点検整備をしてくれる車検専門業者の利用を検討してみましょう。
今はネットから複数の車検業者に見積もりを依頼できるサイトがありますので、もっともお得に受けられるところを探してみてください。
まとめ
車検費用の内訳と相場について詳しく解説してきましたが、要は自分がどのような車検を受けたいのかというところが1番重要かと思います。
ただ単にとにかく安ければよいというのであれば、車検に通ればよい程度の整備士しかしない車検代行やユーザー車検にすればよいですし、車は命を預ける大切なものだから壊れる前に徹底的に整備をしたいというのであれば、ディーラー車検を受ければよいでしょう。ただその分高くはなります。
その真ん中をとったのが車検専門の業者で、 車検専門に1日何十台、何百台と車検を通してきていますので、車種別にどういった部品が壊れやすいのか、何を交換すればよいのかなどのノウハウが非常に豊富です。
また毎日やっているだけあって、とてもスピーディーに車検が完了します。
車検業者によっても価格は異なりますし、キャンペーンをやっていたりもするので、一度見積もりをとってみて比較すると安くて質の良い車検が受けられると思います。
車検を少しでも安くするためには、複数の車検業者に見積もりをして価格を比較することが大切です!
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