車検切れの車の車検を合法的に受ける3つの方法
車検が切れていても車検を受ける方法
車検切れによって公道が走れなくなった車両をもう一度車検に通す場合、3つの方法があります。以下にその方法を紹介しましょう。
- @ キャリアカーを利用して整備工場と陸運支局まで搬送する
- A 仮ナンバーを申請して車検専門店まで自走する
- B 車検専門店で出張車検サービスのあるところへ依頼する
以上の方法がありますが、もっともカンタンなのはBです。
引取費用や手間も一般的な車検よりわずかに増えるだけなので、@やAが面倒、と思う人は直接、Bから読んで参考にしてください。
@ キャリアカーを利用して整備工場と陸運支局まで搬送する
キャリアカーとは自動車運搬専用車のことです。新車を複数台運ぶトレーラーの他に、1台だけ積載することができるローダー車もあります。
車検切れで整備工場や陸運局へ搬送する際はこのローダー車を利用することになりますが、4tクラスの中型トラックでも積載可能です。ただしトラックの荷台へ積む際は公道以外の場所でなければ違法となります。
キャリアカーを利用するメリットは車両状態を保管時のまま整備工場や陸運支局まで運搬できることです。
高価な輸入車やクラシックな希少車の場合、仮ナンバーを取得して車検業者が運転した際に、ボディにキズがついたりエンジンに故障が発生したり、といったリスクを回避できます。
ローダー車で搬送するメリットはほとんどない
ローダー車を運転するためには中型免許証、または中型8t限定普通免許証(旧普通免許証)が必要になります。
またローダー車を所有している人は自動車関連業者以外ほとんどいないはずなので、自分で運搬するのであればレンタカーを利用するしかありません。
ローダー車を持つ車検業者に依頼する方法もありますが、いずれにしろ費用が高騰するので、そのコストに見合う車種でなければキャリアカーの利用はお勧めできません。
ちなみに車検切れ車両を牽引ロープによって運ぶことも無車検車運行に該当し、違反点数6点が課せられることを覚えておきましょう。
A 仮ナンバーを申請して車検専門店まで自走する
車検切れの車を合法的に車検に通す方法で、費用をもっとも安くできるのがこれです。
自分で車が登録されている住所の区役所、市役所等に行って仮ナンバーを発行してもらい、車検切れの車に取り付けて車検業者まで運転、そのまま整備と車検手続きを依頼します。
臨時運行許可証、いわゆる仮ナンバーは検査などを理由として車検切れの車を整備工場や陸運支局へ運ぶ場合に限り、例外として運行を認めるために発行する許可証で、申請の際に記入した有効期間や経路、目的以外は運転が禁じられています。
仮ナンバーの有効期限に注意!
基本的に仮ナンバーは必要書類と記載事項に問題がなければ発行してくれますが、有効期間は5日間しかありません。
仮ナンバーを取得後、車検業者を探して車検日を決めていた場合、車検業者が指定または認定工場を持たないと陸運支局まで行かねばならず、仮ナンバーの有効期限切れになる可能性があります。
したがって事前に車検業者と車両持込み日を決め、それから仮ナンバーを申請した方が確実です。
また依頼する車検業者が指定または認定工場を持っている方がスムーズに車検を通すことができます。申請期間に依頼する車検業者の休日が入っていないことも確かめておいてください。
指定または認定工場を持つ車検業者はネットの車検一括見積りサイト、 カーセンサー で調べることができます。
公式サイトのフォームに郵便番号とメーカー、車名を入れるだけで近隣の車検業者を検出し、指定または認定工場なのか車検代行なのかも明記されています。
B 車検専門店で出張車検サービスのあるところへ依頼する
仮ナンバーは車検切れ車両の所有者でなくても、代理人でも申請することができます。
車検業者の中には車検切れに対応しているところも多く、仮ナンバーの申請から引取、指定または認定工場での検査、そして納車まで行なってくれる業者もいます。これを一般的に出張査定と呼んでいます。
出張査定の流れはユーザーが業者を選んだら、その業者に車検証や自賠責保険をファクスで送り(業者によっては原本を引き取りに来る場合もあります)、業者が仮ナンバーを受け取った後に対象車両に取り付けて回送、車検終了後は自宅まで送り届けてくれるという段取りです。
カーセンサー車検で出張車検ができる業者を探す
出張車検は業者によって手数料が大きく異るので、事前に確認しておきましょう。
また整備費に関しても任せきりでは不明瞭な点が発生することもあります。整備を行う前に交換部品などに関して連絡するように言っておくことも大切です。
出張車検を行なっている業者は前記のカーセンサー車検で近隣から検出することができます。
郵便番号やメーカー、車名をフォームへ記入すると結果一覧が表示されます。
その結果の中にはサービス内容も含まれており、項目のひとつに出張車検があります。
出張車検だけで絞り込むこともできるので、それらの業者の中からいくつか選び、実際に連絡をして出張料や基本料金を確かめましょう。
この方法ならば、若干費用は高くなりますが一般的な車検とまったく変わらない方法で、車検切れの車を車検に通すことができます。
車検を少しでも安くするためには、複数の車検業者に見積もりをして価格を比較することが大切です!
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